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20080817

『野田版 愛陀姫』

昨夕、ふと思い立ってネットを覗いてみたら、三階二列目真ん中らへんという良席が空いていたので、夜の歌舞伎座へ。
納涼歌舞伎っつーか、雨のなかで原チャ飛ばすと、はっきりと寒いんですけど。

1、『紅葉狩』
去年の暮に玉三郎のヘンテコリンな紅葉狩を見せられたので、フツーのが見れて口直しができました。更科姫&鬼女は勘太郎なんですが、静止した状態がコンクリートのように硬くて、こっちの肩がコリました(それは四十肩のせい)。踊りはわりと良かったけど、やっぱりどこか窮屈そうに見えたのはしょうがないですかね。
鬼女の出になって照明がチカチカするのは興ざめなのでやめてください。

2、『野田版 愛陀姫』
一時間ちょっとの一幕のなかによくぞ全部詰め込んだなと言う感じ。
音楽もアリアもない台詞劇。しかも歌舞伎にはあり得ない“独白”という形で、主要人物がハラを割りながら進行するので、われわれは黙って見ていればストレートに心に入ってくるものがある。つまり疲れないという仕掛け。

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賛否両論でしょうけど、小生は「賛派」です。西洋のドラマはすべて‘自由と運命’という二つの中心が回転することで成立している、というのが小生の理論ですが、それがきちんとこなれて入っていました。歌舞伎はその中心が分離していない(それが歌舞伎の特徴)ために、ドラマが発生しにくいわけですね。
そういう意味で、中途半端に歌舞伎化せずに野田的に演劇化したのは正解です。見といてよかった。
愛陀姫の七之助が好演。その父親役の三津五郎が舞台を締めてたし。

舞台がハネて外に出てみると、乾いた路面を涼しい風が吹き渡っていました。

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